なむ~、白蓮です。今回のテーマは「死に際」について。働き盛りの世代は死生観をどう考えているのか、30代から40代のサラリーマンを対象に、自身の「死に際」についてアンケート調査しました!

さっそく結果をみていきましょう。

「ぽっくり逝きたい」が55.6%で過半数以上。続いて「自分自身で決めたい」が25.8%でした。「何としても長生きしたい」は9.1%と意外にも少数派。人生を達観した、執着心のない人が多いのでしょうか。

ついでに遺産をどのくらい残すつもりかも聞いてみました。

遺産?そんなもんないよ。

どのくらいの遺産を残せると思うか聞いてみると、0円が38.4%でした。死に際に資産がゼロなんて、なんとも悲しい結果なのか、それとも令和日本サラリーマンの潔さなのか。

残り61.6%(0円でない人)の平均は987万円でした。日本では給料が30年間あがらないなか、1,000万円程度は残そうと考えているようです。相続税の心配は? 大丈夫!最低でも3,600万円は控除されます。
※控除額=3,000万円+(600万円×法定相続人の数)

次に、終活についての考えを確認していきます。

「死に際」ってなに?

終活をいつ始めるつもりか聞いてみると、「まだ考えたことがない」が59.1%、「定年等の区切りで始める」が21.2%と、8割以上が終活には着手していないことがわかりました。働き盛りの30~40代にとっては当然のことなのかな。今を生きるのに精いっぱいなんだから。医療の発達した現代、この世代の死亡率を厚生労働省のデータで見てみると、30歳の死亡率は男性0.052%、女性0.032%、49歳で男性0.221%、女性0.136%。死に際なんて意識がないのが実態でしょう。

令和4年簡易生命表の概況|厚生労働省

お父さんお母さん、終活しておいてください。

最後に、親の終活をどう思うか聞いてみました。その結果、「終活しておいて欲しい」が32.8%、「できれば終活しておいて欲しい」が42.4%と、終活を期待する声が75.2%。自分のことは自分でやっておいてねって、子どもの頃そう教えられたから?(笑)。いや、終活しておいて欲しいのホンネは、エンディングノートをつけるなりして残りの人生を見つめ直して、自分を見つめ直すことで悔いのない最期を迎えて欲しいというポジティブな気持ちなんじゃないかな、と私は思いたい。終活をエゴイズムの極まりと否定する僧侶もいますが、仏の眼を通して自分の内と向き合うアプローチは仏教の教えそのものだから!

ー肉眼は他の非が見える。仏眼は自己の非に目覚めるー

調査概要
調査名称:葬式や遺産相続についてのアンケート
調査期間:2023年11月16日
調査対象:都市部(東京、愛知、大阪、福岡)に居住する、30~49歳で会社員の既婚男女
調査数 :198名
調査方法:Webアンケート

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