30代から40代のサラリーマンに、親の遺産に期待しているか聞いたところ、「期待していない」は68.2%、「期待している」「やや期待している」は21.2%であった。サラリーマンの多くは親の遺産には期待していないことが分かった。

親御さんの多くは安心したことだろう。さりとて、2割超が相続を期待している。いったいどのくらいの遺産を期待しているのだろうか。

相続の期待額は1,388万円。それよりなにより遺産を残したい!

遺産への期待にくわえて、これまでに遺産を相続したか、自分自身は遺産を残すつもりかを金額も含めて聞いたところ、以下の結果であった。

「遺産を相続した」は11.1%で、その額は平均で731万円であった。なお、この層はサンプルが少ないため参考扱いとする。

「遺産を期待している」は、先のとおり21.2%であり、その平均額は1,388万円であった。老後2,000万円問題が世を騒がせたのは記憶にあたらしいが、その7割程度を期待している計算となる。相続する側からすると妥当な希望であろう。

「遺産を残すつもり」は61.6%で、その額は平均で987万円であった。サラリーマンの約6割が1,000万円程度の遺産を残したいと考えていることが分かった。

アンケート対象である30代から40代のサラリーマンの親はおおむね60代から70代で、死亡率(令和4年人口動態統計。この年に何人死亡したか)は1.4%と健在な割合が多い。それもあってか、親の相続を期待するよりも、自分自身が遺産を残そうと奮闘するサラリーマンの姿が凛として浮かび上がってきた。

令和4年(2022)人口動態統計月報年計(概数)の概況

調査概要
調査名称:葬式や遺産相続についてのアンケート
調査期間:2023年11月16日
調査対象:都市部(東京、愛知、大阪、福岡)に居住する、30~49歳で会社員の既婚男女
調査数 :198名
調査方法:Webアンケート

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