誰もが一度は配偶者や恋人の浮気を疑ったことがあるのではないだろうか?面と向かっては聞けないであろう浮気の経験について、客観的なデータにこだわるカネとホンネ調査部はアンケートによって明らかにした。
アンケートは既婚のサラリーマン男女1,543名を対象に実施。なお、本アンケートでは、交際相手や配偶者以外と肉体関係を持つことを浮気と定義した。性風俗店の利用は対象外としている。
男性は浮気性?
さっそく結果を見てみよう。現在の結婚(現在の配偶者と結婚してから)において、浮気をしたことがあると回答したのは全体で19.2%であった。年齢による差はさほどみられないが、男性の平均は24.2%、女性は13.8%と男女で10ポイント以上の差があった。浮気性なのは男性の本質なのだろうか?
いや、ちょっと待ってほしい。結婚前の浮気経験をみてみよう。
浮気は男性だけのものではない
現在の結婚以前に、交際等も含めて浮気をしたことがあるか聞いた。比較しやすいよう、先のグラフのそれぞれの棒グラフの右側に、過去に浮気をしたことがある人の割合を図示した。
一見して目につくのは女性のギャップだ。特に20代女性は、現在の結婚で浮気経験があるのは15.0%だが、かつて浮気をした経験は32.1%にのぼる。浮気性なのは男性だけでなく、女性も同様。しかし、女性は結婚すると浮気をしなくなるようだ。
おそらく結婚観が違うのだろう。妊娠・出産を意識する女性は結婚を機に恋愛から卒業、いっぽう男性はいつまでたっても恋愛を楽しみたいと思っているのではないだろうか。もしくは、女性の場合、結婚するまではより良い相手に巡り合うために手段を選ばないということだろうか。
いずれにしても、ここで明らかになったのは浮気は男性だけのものではないということだ。結婚以前の浮気の割合は男性30.0%、女性26.9%であった。
男性は心配性、女性はリアリスト
最後に、浮気を疑う割合と、相手が浮気を経験している割合の差をみておこう。棒グラフが浮気を疑っている割合、折れ線グラフが浮気率(現在の結婚での浮気経験)をあらわす。例えば、20代男性の37.2%は、妻が「浮気していると思う」「どうも怪しい」と考えているのに対し、20代女性のうち浮気経験があるのは15.0%になる。実際の夫婦双方に聞いているわけではないので、あくまで全体としてそういった傾向があるということだ。
男性の傾向をみると、20代は過剰に疑っている傾向にあるが、年とともに疑念は薄れ、50代になったころ、妻の浮気経験に近くなる。女性は勘が鋭いのか、40代まではおおむね疑惑と夫の浮気経験が近似している。ただし、50代になると突如興味を失うようだ。女性は40代までと50代、どちらの場合もある意味ではリアリストなのかもしれない。
調査概要
調査名称:浮気に関する経験についてのアンケート
調査期間:2024年6月27日~2024年6月30日
調査対象:都市部(東京、愛知、大阪、福岡)居住、20歳~59歳で既婚の会社員男女
調査数 :1,543名
調査方法:Webアンケート