2024年1月からスタートする新NISA。非課税投資枠が拡大され、非課税期間も無期限になったことで注目されている制度だが、実際のところはどうなのか。カネとホンネ調査部は都市部に居住するサラリーマン505名にアンケート調査を実施した。

サラリーマンの3人に2人が関心を寄せる

新NISAについての意向を聞いたところ、「新NISAを始めるつもり」は30.3%、「関心がある」は33.5%であった。サラリーマンの63.8%、3人に2人が実際に始めるつもり、もしくは関心があると回答しており、その注目度の高さが明らかとなった。

次に、投資経験によって意向がどう変わるかみてみよう。

投資実践者の9割以上から熱い視線!

投資経験ごとに新NISAへの意向をみると、投資している層の9割以上が関心を示し、半数以上が実際に新NISAを始めると回答した。これに対して、投資していない層では関心を示すのは3割程度にとどまった。

投資していない層はそもそも現在の暮らしに余裕がなく、将来への備えに手が回らない実態が明らかになっている。関心が薄いのは当然と言えよう。

サラリーマンの「投資」と「将来の安心」 | カネとホンネ

新NISAへの投資は堅実に

実際の投資額はどのくらいになるのか。新NISAに関心があると回答した人に、もし新NISAを始めるとすれば月額いくら投資するか聞いたところ、平均は6.1万円、中央値は3万円であった。最大30万円まで投資できる(正確には年間360万円)ことを鑑みると、現実的な考えであろう。

仮に毎月6.1万円を利回り3%で20年運用したとすると、最終積立金額は2,000万円となる(※)。老後2,000万円問題が話題となって久しいが、将来への備えに必要なのは、堅実な努力の積み重ねである。

※手数料、税金等は含まない。新NISAの非課税投資枠は最大1,800万円

資産運用シミュレーション : 金融庁

調査概要
調査名称:資産運用についてのアンケート
調査期間:2023年12月18日
調査対象:都市部(東京、愛知、大阪、福岡)に居住する、20~59歳で会社員の男女
調査数 :505名
調査方法:Webアンケート

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