なむ~、白蓮です。今回のテーマは「親のお葬式とお葬式の費用」について。30代から40代の働き盛りのサラリーマンに、お葬式についての考えを聞いてみました。親の年齢はだいたい60代から70代と考えると、この年代の死亡率(令和4年に何人死亡したか)は1.4%で、親はご健在である割合のほうが高いみたいです。

令和4年(2022)人口動態統計月報年計(概数)の概況

親のお葬式をどうしたいか聞いてみると、「一般的なものにしたい」が55.1%と過半数超え。その次が「経済的にしたい」で31.3%、「立派にしたい」は少なくて4.0%。尼僧やってたわたしからするとこれが世相だと思うけど、少し寂しい気もしちゃう。

さらに、自分のお葬式をどうしたいか聞いてみると、「家族葬」が60.6%。一般葬、直送(火葬のみのお葬式のこと)はそれぞれ16.7%、14.1%と大きな差はなし。つまり、30代から40代のサラリーマンにとって、お葬式はおごそかに執り行うものではなく、家族でひっそりと手を合わせる場であって、大金を費やすものではないってこと。読経も戒名もなしってケースが増えてることは、わたしはよく知ってる…。そんなんだから寺がつぶれるんだよ!とは、ここでは言いません、決して。

気を取り直します。
このアンケート結果からわかることは、親に育ててもらった感謝の気持ちはあるから、せめて一般的な形で執り行ってあげたい、ってことなのでしょう。

続いて、具体的な費用はどう考えているかを見てみます。

葬式にはお金をかけない

まず、一般的なお葬式の費用感を聞いてみると、平均で102.6万円という結果に。これは一般葬の相場としては妥当な金額。これに対して、「親の葬式にかけようと思う費用」は97.0万円、「自分の葬式にかけて欲しい費用」は60.0万円でした。

結論! さっきも言った通り、30代から40代のサラリーマンはお葬式にお金をかけるつもりはななさそう。でも、自分に生命を与えて育ててくれた親のお葬式は、せめて一般的な形で弔ってあげたいと考えているようです。

30代から40代のサラリーマンといえば、子育てやマイホームのローンなどで金銭的な余裕のない世代。経済的に考えたら、儀式への費用負担はなるべく避けたいという思いは納得できるもの。でもそこよりも、このアンケート調査から親への感謝の気持ちが見えてきたことに、わたしは目を向けたいと思います。

ーいま生命あるは有難しー

調査概要
調査名称:葬式や遺産相続についてのアンケート
調査期間:2023年11月16日
調査対象:都市部(東京、愛知、大阪、福岡)に居住する、30~49歳で会社員の既婚男女
調査数 :198名
調査方法:Webアンケート

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