30代から40代のサラリーマンに、親の終活をどう思うか聞いたところ、「終活しておいて欲しい」「できれば終活しておいて欲しい」が75.2%と4人中3人であった。働く世代の子を持つ親は、終活を始めておいた方が良いようだ。

なお、親の年齢はおおむね60代から70代で、死亡率(令和4年。この年に何人死亡したか)は1.4%。健在な割合が多い。

令和4年(2022)人口動態統計月報年計(概数)の概況

次いで、自分自身はいつ終活を始めるか聞いたところ、「まだ考えたことがない」が半数以上の59.1%であった。つまり、親の最期は覚悟しているが、自分自身の最期はまだ現実感がないということだろう。

では、現時点で自分自身の最期をどのように認識しているのだろうか。少し突っ込んで確認した。

自宅でぽっくり逝きたい

自分の末期をどうしたいか聞いたところ、「ぽっくり逝きたい」が55.6%、次いで「自分自身で決めたい」が25.8%であった。半数以上は死に際して苦しみたくない、4人に1人は人間としての尊厳をもって死を迎えたい、と考えていることが分かった。

次いで、どこで看取られたいか聞いたところ、自宅が53.0%、病院が21.7%であった。サラリーマンの主流な考えは「自宅でぽっくり逝きたい」ということだ。しかし、人口動態調査によると、死亡の場所(2021年)は医療機関が71.0%で、自宅は17.2%に過ぎない。理想と現実に隔たりがあるのは世の常だが、人生の最期にも大きな隔たりがみられる。

調査概要
調査名称:葬式や遺産相続についてのアンケート
調査期間:2023年11月16日
調査対象:都市部(東京、愛知、大阪、福岡)に居住する、30~49歳で会社員の既婚男女
調査数 :198名
調査方法:Webアンケート

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