20~59歳のサラリーマンに、仕事のうえで言いたいことを自由に主張してもらった。第5回目は「家族に言いたいこと」だ。

Webアンケートによる自由回答で、有効回答は258であった。分析にはユーザーローカルのAIテキストマイニングツールを利用した。

AIテキストマイニング by ユーザーローカル

まず、図の見方を確認しておこう。青字が名詞、赤字が動詞、緑字が形容詞となる。文字の大きさは、出現回数だけでなく、その単語の重要度を加味したスコアによって変わる。

それでは、分析結果をみていこう。

一見して目につくのは「やすらぐ」「ありがとう」「健康」の文字だ。よくみると「長生き」「元気でいてね」「幸せになろう」などの愛情あふれる文字もみられる。本連載でこれまで紹介してきた主張「会社・上司に言いたいこと」「お客さんに言いたいこと」「給料について言いたいこと」では、暗澹としたネガティブな主張が多くみられたが、家族はサラリーマンを支える存在なのであろう。家族への感謝が大きくあらわれている。

すこし具体的な内容をみてみよう。

※主張は原文ママ

仕事上の立場業務年収(額面)主張
一般社員営業400~599万円GW帰るよ ※注:4/23にアンケート実施
派遣・契約事務400万円未満いつまでも穏やかに仲良く過ごしたい
チームリーダその他400~599万円いつも、支えてくれてありがとう。
一般社員事務400~599万円これからも愚痴を聞いてね
一般社員事務400万円未満家を出た子供へ。寂しいし心配だから帰って来てほしいな。
派遣・契約事務400万円未満健康に気を付けて、頑張りましょう。
管理職営業600~799万円私があるのは妻のお陰です。
一般社員その他600~799万円寝不足やから寝かせて
一般社員事務400万円未満仲良く優しくしてくれて感謝しています。
管理職事務600~799万円適度にやっているよ

家を出た子供へのメッセージがみられるが、残念ながら匿名のアンケートなので、ご本人にお伝えすることはできない。ひょっとしたらこの記事を読んでいるあなたかもしれない。もし気になったなら電話の一本でもしておこう。

本アンケートに寄せられた回答には「ありがとう」という文字を含む主張が92件みられた。有効回答が258件なので35.7%になる。少子高齢化により労働人口は減り、人手不足があらゆる業界で叫ばれている。サラリーマンを取り巻く環境は厳しさを増すいっぽうだ。これからのサラリーマンには、家族の支えがますます重要になってくるだろう。働いている人も、家で帰りを待つ人も、今日からさっそく「ありがとう」を言葉にして伝えよう。

調査概要
調査名称:仕事のうえで、会社やお客さんなどに、ひとこと言っておきたいこと
調査期間:2024年4月23日
調査対象:都市部(東京、愛知、大阪、福岡)に居住する、20歳~59歳の会社員男女
調査数 :600名
調査方法:Webアンケート

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