岸田内閣が2023年11月上旬を目途に検討を進めている総合経済対策について、全国のサラリーマン398名を対象にアンケートを行った。調査は10月25日に実施した。

総合経済対策によって、近い将来、生活がどのようになると思うかを聞いたところ、前向きな回答の「生活は楽になると思う」「やや生活は楽になると思う」は10.1%にとどまり、後ろ向きな回答「生活は厳しくなると思う」「やや生活は厳しくなると思う」が57.3%となった。4万円の所得税減税などが報道されているが、残念ながら、ほとんど期待されていないようだ。

「その他」には以下の意見が寄せられた。

  • 厳しいまま何も変わらない。
  • 期限付きの減税や給付金バラマキでは根本的な対策にはならず、何も変わらないと思う。むしろインフレが加速する方向になりそう。
  • そんな小手先の対策じゃ取り返せないくらい経済状況は悪化しているし、現役世代は日本を見限っている。

希望を抱く20代の若者!?

年齢別にみると、後ろ向きな回答が多いのは全年代で変わらないが、20代に前向きな回答が多く19.4%を占めた。

国民負担が増え続けるなか、サラリーマンは将来の生活に不安を覚えている。自民党総裁選で聞く力をアピールした岸田首相。厳しい意見をしっかりと聞き、希望を抱く20代の若者の期待に応えるよう、カネとホンネ調査部はエールを送りたい。

調査概要
調査名称:税金や社会保険料に対する考えについてのアンケート
調査期間:2023年10月25日
調査対象:全国、20~59歳の給与で生活する男女
調査数 :398名
調査方法:Webアンケート

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