令和時代の残業時間はどうなっているのだろうか。20歳から59歳のサラリーマン1,112名を対象にアンケートを行った。

結果は以下のグラフのとおり。ずいぶんとホワイトな職場が多いようだ。筆者が若手の頃は…、いややめておこう。年がバレるだけでなく古い価値観を披露してもだれも聞いてくれないだろう。

グラフの白色部分(文字通りホワイトだ)が残業ゼロで36.1%、次いで1時間が35.5%であった。令和サラリーマンの7割以上は残業1時間未満である。

続く、2時間が18.5%であった。2時間というと少なく思われるかもしれないが、定時が18時までだとすると、終業時間は20時、帰り着いたころには21時になっているだろう。平日に家族団らんを望むのは難しいかもしれない。

残業が3時間以上はレッドゾーンだ。3時間と4時間以上を合計すると9.9%、約1割が該当する。一日の残業が3時間の場合、一か月で48時間、4時間だと64時間になる(週に一度は残業しないと仮定し、16日×残業時間数)。場合によっては違法になることもある時間数だ。

休息はとれていますか?

次いで、休息(休みが取れて、心に余裕があるか)について聞いた。回答は「とても満足」から「とても不満」までの6段階。積極的な満足を示す「とても満足」「満足」を休息がとれている、「とても不満」「不満」を休息がとれていないとみなした。

当然のことながら、残業が少ないほど休息がとれていると回答した。興味深いのは残業が3時間の層だ。休息をとれているのは18.8%であるのに対し、休息をとれていないのが34.4%である。このなかではもっとも酷い状況だ。しかし、4時間以上になるとなぜかすこし改善する。定時が18時だとすると終業時間は22時。それだけ働いていて休息がとれるとは思えないが、ランナーズハイのようなものだろうか。いや、きっと彼らは違う。1989年に新語・流行語大賞にランクインした「24時間 戦えますか」のキャッチフレーズを、令和のこの時代でも胸に刻んでいる企業戦士、それは時代の終焉にあらがうラストサムライなのだ。

筆者が若いころは皆残業などいとわずに…、いややめておきます。

恋人ができると張り切って残業?

最後に残業時間と恋人の関係をみておこう。ちょっとしたおまけなので、軽く読み流してもらって結構だ。

現在、結婚しているか、恋人がいるかを聞いて、その他と回答した人を除いて集計している。結果は以下のグラフのとおり。残業時間ごとの結婚している割合は4割程度でほとんど変わらないが、残業時間が多いほど恋人のいる割合が増え、逆に残業時間が少ないほど恋人のいない割合が増える。恋人ができると張り切ってしまうのだろうか。いや、ひょっとしてオフィスで… まあ妄想はこれくらいにしておこう。

調査概要
調査名称:日常生活における満足度についてのアンケート
調査期間:2024年3月27日
調査対象:都市部(東京、愛知、大阪、福岡)に居住する、20歳~59歳の会社員男女
調査数 :1,112名
調査方法:Webアンケート