離婚経験と仕事へのモチベーションは関係しているのだろうか。カネとホンネ調査部は、20歳から59歳のサラリーマンを対象に、離婚経験と仕事に対する満足度を聞いた。

まず、離婚経験者の割合を確認しておこう。本調査では離婚経験があるサラリーマンは約3割であった。

離婚はどん底?それとも天国? 離婚経験と幸せ

結婚したことがある人のうち、24.4%が1回の離婚経験、6.0%が2回以上の離婚経験があると回答した。結婚した3組に1組が離婚しているといわれるが、カネとホンネの調査でも同様の結果となった。

モチベーションが高いのは離婚経験者!ただし恋人がいないと…

結婚・離婚と恋人の有無別に、仕事の内容や、仕事上の立場などに満足しているかどうかを聞いた。回答は「とても満足」から「とても不満」までの6段階。積極的な満足をあらわす「とても満足」「満足」を “モチベーションが高い” とみなした。

もっともモチベーションが高いのは、「離婚経験があり現在恋人がいる」層で48.6%と約半数に至った。次いで、「離婚経験があり現在結婚している」層の45.7%であった。離婚経験者のほうが仕事に前向きなようだ。

離婚率は3割で、それ自体は珍しいことでなくなったが、離婚にかかる心労や煩わしさは相当のものであろう。そんな試練を乗り越えて、再び恋人ができた人、結婚できた人は、仕事にも高いモチベーションで臨んでいることが分かった。こうしてみると、離婚も悪くない。

しかし、しかしだ。もっともモチベーションが低いのは「離婚経験があり現在恋人がいない」層なのである。離婚経験者はなんと単純…、いや純粋なのであろうか。人事担当や管理職の皆さまには、離婚経験者に対する暖かい心遣いをお願いしたい。今は使いものにならないとしても、恋人ができれば、きっとこれまで以上に貢献してくれるはずだ。

調査概要
調査名称:日常生活における満足度についてのアンケート
調査期間:2024年3月27日
調査対象:都市部(東京、愛知、大阪、福岡)に居住する、20歳~59歳の会社員男女
調査数 :1,112名(うち結婚経験者599名)
調査方法:Webアンケート

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