2024年3月、20歳から59歳で都市部(※)に居住するサラリーマンを対象に、日常生活における満足度についてのアンケートを敢行。日本のサラリーマンが満足していることは何か、逆に満足していないことは何かを探った。
※東京、愛知、大阪、福岡

調査では、「仕事」「家族」「趣味」などの日常生活における満足度を「とても満足」から「とても不満」までの6段階で評価してもらい、100点満点のスコアに換算して幸福度とした。

スコアは次のとおり。
とても満足=100、満足=80、やや満足=60、やや不満=40、不満=20、とても不満=0

それでは、上のグラフに沿って結果をみていこう。

もっとも幸福度が高いのは「安全(身の危険がなく安心できる)」であった。まあ、日本ほど安全な国はないだろう。まれに海外出羽守(海外では…、と他国を引き合いにして語る人)が日本人の安全意識の低さを揶揄することがあるが、なぜ治安の悪さに起因することを自慢しているのかまったく分からない。安全なのは大いに誇れることだ。

次いで、「食事(外食、内食問わず、日々の食事)」があがった。これも多くの人が納得する結果だろう。日本のメシはうまいのだ。しかも日本に居ながら各国の料理を楽しむことができる。そして安い。バンザイ!

続いて、「家族(家族形態や家族の絆)」があがった。なお、アンケート対象者1,112名のうち、結婚している人は453名(40.7%)、子供のいる人は436名(39.2%)である。家族のありようはさまざまだが、未婚者も含めて全体的に幸福度の高いことが分かった。自分の意志で生き方を選択できる時代になっているということであろうか。

続いて、「趣味(気兼ねなく趣味を楽しめるか)」があがった。推し活から盆栽まで、多様な趣味が認められ、気兼ねなく楽しめる社会だということだ。SNSの発展によって、共通の趣味を持つ人がつながりやすくなったことも要因のひとつかもしれない。

ちょうど中間に、「日常生活全般(総合的な評価)」があがった。これ以降の項目は、相対的に幸福度が低いといえる。

まずは、「友人(友人の存在や、距離感、親密さ)」があがった。サラリーマンになると、家族を優先し、友人は一段下がった位置づけになるのであろう。

続いて、「休息(休みが取れて、心に余裕がある)」があがった。この後、「仕事」「給与」と仕事関連が続く。日本人にとって、仕事関連は幸福度が低いようだ。

「仕事(仕事の内容、仕事上の立場など)」の幸福度は下位から2番目であった。平日は多くの時間を仕事に費やしていることを考えると、全体的な幸福度に与える影響は大きいだろう。働き方改革では労働時間やその手段(テレワーク等)に焦点をあてられることが多いが、仕事への取りくみ方こそ重要だろう。真面目過ぎるのだ。もっといい加減、…いや、おおらかな気持ちで仕事をしようではないか。

最後に「給与(自身の能力、経験に応じた報酬をもらっているか)」があがった。そりゃそうだ。日本では30年賃金が変わっていない。しかし、2024年2月、34年ぶりに日経平均がバブル期を越えた。声をあげるなら今だろう。安い給料に甘んじている必要はない。我慢し続けてきた会社に辞表をたたきつけ、条件の良い会社に転職しよう。ただし、自己責任でお願いします。

調査概要
調査名称:日常生活における満足度についてのアンケート
調査期間:2024年3月27日
調査対象:都市部(東京、愛知、大阪、福岡)に居住する、20歳~59歳の会社員男女
調査数 :1,112名
調査方法:Webアンケート