20歳から59歳のサラリーマンを対象に、転職と大きな病気の経験についてアンケートを行った。アンケート対象者全体のうち、転職経験者は60.0%、大きな病気の経験者は20.5%であった。

さっそく、転職経験ごとにみてみよう。転職が未経験で大きな病気をした人は11.3%、いっぽう転職経験者は26.7%と2.4倍にのぼることが分かった。転職と病気が直接関係しているかどうか分からないが、無視できない違いだ。病気がきっかけで転職を余儀なくされた人も含まれているだろう。

大きな病気を経験した人は、どのような働き方をしているのだろうか。
次に、残業時間をみてみよう。

喉元過ぎれば残業を?

平均的な1日の残業時間を聞いたところ、残業ゼロ(0時間)がもっとも多いのは「治療中」の41.8%、もっとも少ないのは「現在は回復」の28.6%であった。さすがに治療中は無理できないということだろう。しかし、気になるのは現在は回復した人だ。残業4時間以上がもっとも多いのは「現在は回復」の12.4%であった。重責を担っているのか、もしくは元来無理をしがちなのであろうか。残業4時間と聞くと大したことがないように思うかもしれないが、月間では64時間(週に一度は残業しないと仮定し、4時間×16日)になる。場合によっては違法になることもある時間外労働だ。

その他にも、残業3時間で治療中の人が多くなっている点も気にかかる。身体を壊してしまっては元も子もない。残業が美徳とされた時代はすでに終わった。もう無理はしないようにしよう。

調査概要
調査名称:日常生活における満足度についてのアンケート
調査期間:2024年3月27日
調査対象:都市部(東京、愛知、大阪、福岡)に居住する、20歳~59歳の会社員男女
調査数 :1,112名(うち転職経験者668名)
調査方法:Webアンケート

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