連載3回目の「コロナを振り返る」はワクチン接種とCOVID-19罹患の関係を紐解く。なお、連載1回目ではCOVID-19がいったいどんな病気だったのかを振り返り、連載2回目ではワクチンの功罪を論じた。興味のある方は以下の記事をご覧いただきたい。

【コロナを振り返る-連載①】罹患率は31.7%、症状・後遺症は?

【コロナを振り返る-連載②】ワクチン副反応は71.9%、後遺症も

さっそく本題に入ろう。ワクチンを接種した人と、そうでない人でCOVID-19に罹患する割合は変わっているのだろうか。もっと簡単にいうと、ワクチンに効果があるのかどうかだ。全国の15~79歳を対象にしたアンケート調査では、ワクチンを接種したほうがCOVID-19に罹患する割合が多いことが分かった。つまり、ワクチンの効果に大いなる疑義が生じたわけだ。

ワクチンの接種で “症状” に違いはない

続いて、COVID-19に罹患した人を対象に、ワクチンの接種有無でCOVID-19の症状や、後遺症に違いがあったかを確認しよう。

まず、ワクチン接種と症状の関係だが、以下のグラフのとおり大きな違いは見られなかった。ワクチンを接種することで症状が軽くなるとは言えないようだ。ただし、「ワクチンは重症化を防ぐ」については本稿では留保したい。連載1回目で述べたとおり、“重症” の解釈には注意が必要だからだ。

【コロナを振り返る-連載①】罹患率は31.7%、症状・後遺症は?

しかし “重症” の解釈には注意が必要だ。自力で呼吸できず、人工呼吸器や、場合によっては人工心肺を使うレベルの症状を指している。しかしながら、重症者はもっとも多い日で1,787名(2021/9/2)と人数が少ないため、当該アンケートに傾向が表れる規模ではない。

ワクチンの接種で “後遺症” にも違いはない

ワクチン接種と後遺症の関係についても、以下のグラフのとおり大きな違いは見られなかった。

これはいったいどういうことだろうか?
ワクチンではCOVID-19の罹患を防ぐことはできず、症状や後遺症にもさしたる違いがないのだ。

このままワクチン接種を推進して良いのだろうか

おそらく、実感としてワクチンにそれほどの効果がないと思っていた人は少なくないであろう。なにせ、国民の8割が接種したにもかかわらず、3,000万人以上が感染しているのだ。身の回りにもワクチンを接種したが、COVID-19に罹患したという人はいるであろう。ひょっとすると、あなた自身がそうかもしれない。

本連載でさまざまなことが明らかになった。COVID-19には31.7%が罹患。カゼ程度の人もいたが、インフルエンザより酷い症状だった人もいる。罹患者の44.3%が1か月以上の後遺症に悩まされた。COVID-19が軽く見てはいけない病気なのは確かだ。

その一方で、ワクチンを接種した人の71.9%に副反応があり、61.5%が2日以上にわたり副反応に苦しめられた。さらに10.8%がワクチンによる後遺症を訴えている。そこまでして接種する必要があったのか大いに疑問だ。

さらに本稿では、ワクチンでCOVID-19の罹患を防ぐことはできず、症状や後遺症にもさしたる違いがないことが分かった。このままワクチン接種を推進して良いのだろうか。莫大な国費を投じ、国民にも負担を強いた以上、冷静に立ち止まって総括する必要があるだろう。

さて、連載3回目のワクチン接種とCOVID-19罹患、皆さんはどのような感想を持っただろうか。コロナ関連の話題では極端な意見が散見されるが、すでに4年が経過しており、冷静な議論をする必要があるだろう。カネとホンネ調査研究所はオープンで冷静な議論が進展することを切に望んでいる。

調査概要
調査名称:新型コロナやワクチンにおける症状等についてのアンケート
調査期間:2024年2月7日
調査対象:全国、15~79歳の男女
調査数 :835名
調査方法:Webアンケート
※令和2年国勢調査の性年代別人口をもとにウエイトバックした

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