20代から30代のサラリーマンに、奨学金を利用したかどうか聞いたところ、27.3%が奨学金を利用したと回答。大学に進学したが奨学金を利用してない層は46.9%、大学に進学せず、奨学金も利用していない層は25.8%であった。

サラリーマンのうち、7割が大学に進学、4人に1人の23.1%が奨学金を利用して大学に進学していることが明らかとなった。

次に、奨学金を利用した人を対象に、現在、奨学金をどう思っているか聞いた。

「勉強する機会が得られて良かった」が最多

現在、奨学金をどう思っているか聞いたところ、多い意見は「勉強する機会が得られて良かった」37.8%、「親に負担をかけずに済んでよかった」37.8%であった。次いで、「返済は思ったほどつらくなかった」「返済のため、生活が厳しい」「これから先の返済が不安」と続いた。多数意見はポジティブで、金銭面でややネガティブな意見がみられた。

年代別で差があった意見をピックアップすると(次のグラフ)、「勉強する機会が得られて良かった」は20代が42.8%と30代の30.8%を大きく上回った。「これから先の返済が不安」も20代に多くみられた。卒業して間もない20代は、奨学金に感謝の気持ちを抱くとともに、金銭面で不安を抱えているようだ。

メディア等で奨学金の返済に困窮する事例が報道されているとおり、少なくない人が不安を抱えている一方、奨学金は勉強する機会を得られる貴重な制度であることが、あらためて明確となった。

調査概要
調査名称:奨学金についてのアンケート
調査期間:2023年12月11日
調査対象:都市部(東京、愛知、大阪、福岡)に居住する、20~39歳で会社員の男女
調査数 :912名。うち奨学金利用者は249名
調査方法:Webアンケート

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