20代から60代のサラリーマンを対象に、乾燥、シミなど肌の不調を感じることがあるか聞いたところ、男性の40.8%、女性の67.1%が何かしら不調を感じると回答した。年代でみると、男性は30代がやや多く47.1%、女性は50代がやや多く72.5%であった。

男女とも、年代があがるにつれて不調を訴える割合が増えているわけではなく、体質に依存している可能性がある。不調に対するケアは必要だが、美容雑誌等で紹介されているアンチエイジング美容品は不要かもしれない。

確認のため、スキンケア等にどの程度の費用をかけているかみてみよう。

女性は66.2%、男性は25.1%がスキンケア等を利用

肌の不調を改善するため、スキンケア等の美容品を定期的に購入しているか聞いたところ、男性の25.1%、女性の66.2%が購入していると回答した。月あたりの購入費用は、男性2,550円、女性5,441円であった。

分布をみると(次のグラフ)、5,000円台までが79.4%と大半を占める一方、10,000円以上も15.5%と一定数存在することが分かった。

次に、肝心の年代ごとの購入費用をみてみよう。

年代によってかける費用は変わらない

男性は年代ごとのサンプルサイズが十分ではないので参考値とする。女性の年代ごとの購入費用をみると、20代から60代までほぼ変わらないことが分かる。先にみたように、肌の不調は加齢とともに増えるわけではない。そして、(女性の)多くはスキンケア等の美容品にかける費用も年代によって変わらない。つまり、加齢にともなう特別な対応は不要だということだ。

もとより薬機法によって医薬品以外が「アンチエイジング」を謳うことは禁止されている。スキンケア等の美容品にそのような効能は認められないからだ。美容品にアンチエイジングを期待するのはやめた方がよいだろう。

調査概要
調査名称:体の不調についてのアンケート
調査期間:2024年1月16日
調査対象:都市部(東京、愛知、大阪、福岡)に居住する、20~69歳の会社員男女
調査数 :683名
調査方法:Webアンケート

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