愛人がいるサラリーマン男性に、その愛人がどのような人か聞いた。なお、ここでは妻以外で長期的な男女関係にある人を愛人と定義した。

愛人の年齢を聞いたところ、30代サラリーマン男性の愛人は平均で31.6歳、40代は36.2歳、50代は42.1歳であった。30代はやや年齢が近いが、40代、50代になると年齢が下に離れていくようだ。全体でみると(次のグラフ)、35~39歳がもっとも多く、次いで30~34歳、25~29歳と続く。

仕事は何をしているのだろうか。次に、愛人の職業を聞いた。

サラリーマンの愛人は、同じく「会社員」

愛人の職業は「会社員」がもっとも多く63.9%、次いで「アルバイト」の23.3%であった。学生や無職は少数派のようだ。愛人との出会いの多くが「会社や仕事関係」であり、会社員が多数派なのは当然であろう。

愛人のいるサラリーマン男性は16.2%。年収は平均より高い!? | カネとホンネ

愛人がいると回答した男性を対象に、愛人とどこで出会ったか聞いたところ、「会社や仕事関係」が50.0%でダントツのトップであった。サラリーマンにとっては、就寝を除けば仕事をしている時間がもっとも長い。そこで特別な関係が生まれることは想像に難くない。

W不倫に子供もち!?

続いて、愛人の家族について聞いたところ、愛人が独身なのは58.4%(グラフ青)で、それ以外の41.6%は愛人も既婚であった。つまりW不倫というわけである。独身であっても子供がいる、いわゆるシングルマザーは21.3%で、既婚で子供がいるのは27.7%であった。あわせると、愛人の半数、49.0%が子供もちである。

結婚に際し、それぞれの夫婦が生涯添い遂げることを誓ったはずだが、なんと業が深いことだろうか。日本人の道徳はどうなっているのか…、などと嘆いてみても仕方がない。厚生労働省によると、生涯離婚率は32%。つまり結婚した3組に1組は離婚しているのである。欧米ではすでに事実婚が標準になりつつある。婚外子率はOECD平均で41.9%、EU平均でも41.9%である。その時代に暮らす人の実情にあわせて、制度そのものを見直す方が前向きであろう。

令和4年度 離婚に関する統計の概況|厚生労働省

OECD Family Database – OECD

調査概要
調査名称:愛人についてのアンケート
調査期間:2023年12月27日~12月28日
調査対象:全国、30~59歳で既婚の会社員男性
調査数 :1,279名、うち「愛人がいる」は202名
調査方法:Webアンケート
※本調査では、妻以外で長期的な男女関係にある人を愛人と定義した

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