首都圏に居住するサラリーマン460名に、現在の住まいで暮らすようになって変わりがあったかどうかを聞いた。460名のうち、235名がマイホーム購入者、225名が賃貸入居者である。
「家族の結束が強まった」か聞いたところ、大きな差ではないが、購入のほうがポジティブな回答が多かった。その差は6.5ポイントであった。
家族ではなく夫婦を対象とした質問「夫婦仲が良くなった」では、賃貸に軍配が上がった。こちらも大きな差ではないが、賃貸のほうがポジティブな回答が5.3ポイント多く、ネガティブな回答が6.0ポイント少なかった。
マイホームは家族の中心であり、手に入れることで家族の結束は強くなる。逆に、ローンに気を砕くがゆえに、夫婦仲に亀裂が入ることもある、といったところだろうか。
マイホームの購入が強い責任感につながる
「仕事を頑張るようになった」か聞いたところ、購入のほうがポジティブな回答が16.4ポイント多く、ネガティブな回答が3.6ポイント少なかった。
少しでも早くローンを完済しようと頑張る、責任感にあふれたサラリーマンの姿が目に浮かぶようである。
マイホームは通勤に便利
「通勤が大変になった」か聞いたところ、賃貸は「大変だと思う」が8.8ポイント多く、逆に購入は「大変だと思わない」が10.6ポイント多かった。
マイホームの購入にあたって、立地を吟味しているであろうことと、先の質問に関連して、仕事を頑張るようになり通勤を苦痛に思わなくなった可能性が考えられる。
近所づきあい、一戸建て vs マンション
「近所づきあいにうんざり」か聞いたところ、購入と賃貸ではほとんど差がなかった。そこで、購入者のうち、一戸建てとマンションで比較したところ、一戸建てのほうがうんざりしている人の多いことが分かった。
一戸建ては「うんざりしている」が12.5ポイント多く、「うんざりしていない」が9.2ポイント少なかった。一戸建てのほうがご近所トラブルが多いことは想像に難くないが、それが「うんざり」と思わせる割合に表れている。
なお、マイホーム購入者235名のうち、一戸建てが143名、マンションが92名である。
調査概要
調査名称:現在のお住まいについてのアンケート
調査期間:2023年11月14日~11月15日
調査対象:首都圏(※)に居住する、30~49歳で会社員の既婚男女
※東京、埼玉、千葉、神奈川
調査数 :460名
調査方法:Webアンケート